ドクター山見 公式ウェブサイト:ダイビング医学・潜水医学 diving medicine ダイバー検診  
    ダイバー検診の項目
   
    血液検査
 
   貧血検査
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労働安全衛生規則は、ヘモグロビンと赤血球数を検査するよう定めていますが、通常、貧血の検査だけでなく、血算(白血球, 赤血球, 血小板)まで検査します。
血算を調べることで、感染症や血液、骨髄の病気など様々な可能性がわかります。 
   肝機能検査
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労働安全衛生規則は、GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTPを検査するよう定めています。GOTやGPTが上昇すると肝機能障害が疑われます。γ-GTPが上昇するとアルコール性肝障害などが疑われます。 
    血中脂質検査
  <職業ダイバーの方へ>
労働安全衛生規則は、血清トリグリセリド(中性脂肪)、HDLコレステロール、LDLコレステロールを検査するよう定めています。
血清トリグリセリド(中性脂肪)が高く、HDLコレステロールが低く、LDLコレステロールが高いと動脈硬化が進行します。 
   血糖検査
  <職業ダイバーの方へ>
労働安全衛生規則は、空腹時血糖またはヘモグロビンA1cを検査するよう定めています。
糖尿病では、血糖値とヘモグロビンA1cが高値になります。
血糖値はその時点の血液中の糖量を現します。
ヘモグロビンA1c(HbA1c)は1〜2ヶ月前の血糖の状態を現します。
HbA1cの正常値は4.3〜5.8%で、6.5%以上あるとほとんどの場合、糖尿病です。
<参考>
その他の血液検査と障害されている臓器等(主なものだけ)
 アミラーゼの高値 ⇒ 膵臓
 BUN(尿素窒素)の高値 ⇒ 脱水、腎機能
 Cr(クレアチニン)の高値 ⇒ 腎機能
 CPKの高値 ⇒ 筋肉のダメージ
 CRPの高値 ⇒ 感染症、炎症
 IgEの高値 ⇒ アレルギー
 RAST法 ⇒ アレルギーチェックする方法
 
    尿検査
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労働安全衛生規則と高気圧作業安全衛生規則は、糖と蛋白を検査するよう定めています。
尿蛋白の高値は腎臓病を疑います。
尿糖の高値は糖尿病を疑います。
   

ダイバー検診の項目[ 心電図検査 ]
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