ドクター山見 公式ウェブサイト:ダイビング医学・潜水医学 diving medicine ダイバー検診  
    ダイバー検診の項目
   
    心エコー
  卵円孔開存は小さいものも含めると人口の30%にあり、減圧症(減圧障害)の原因になります。
減圧障害にならないために卵円孔開存の検査をお薦めします。
一般的な心エコー検査では、卵円孔開存を見つけることはほとんどできません。

卵円孔開存とは
胎児(お母さんのお腹の中にいる)の時期は、肺で呼吸をしないため肺に血液が流れる必要がありません。
そのため右心房に戻ってきた血液は卵円孔を通過して左心房に流れています(下図)。
胎児は生まれた瞬間「オギャー」と泣きますが、その第一声で卵円孔が閉鎖し血液は肺へ流れ始めます。
通常1歳くらいまでには完全に閉鎖します。
大きな卵円孔開存が見つかった場合は、ダイビングは危険と判断されます。
小さな卵円孔の場合は、どのような動作をすると気泡が動脈に流れるのか、個人の特性も含めて説明を受ける必要があります。
減圧症を引き起こす卵円孔開存


気泡が、静脈から心臓の右の部屋(右心房)に流れてきた瞬間に、左の部屋(左心房→左心室)に移行しています。
左心室に流れてきた気泡は、動脈に流出し全身にばらまかれます。 
    頸動脈エコー
  首の血管(頸動脈:脳に血液を送る血管)の壁の厚さと動脈硬化の程度を測定します。
   

ダイバー検診の項目[ 活性酸素と抗酸化力測定 ]
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